ライズトロン文献紹介

超短波治療器ライズトロンによる 星状神経節近傍照射の 上肢の動脈の血管口径及び血流量に及ぼす影響

星状神経節カタログ表紙星状神経節カタログ裏

 

福島和昭
(向原二丁目クリニック)
福島一雅
(ライズシティクリニック)
福島祐二
(多摩南部地域病院)
松崎正史
(ライズシティクリニック)

1、目的

レーザー及び光線照射による星状神経節について数多くの報告があり、いずれも脳及び上肢の血流と温度の増加の報告がある。

福島一雅は超短波治療器ライズトロン(写真1)を使用し肩凝りを主訴とする患者1000症例の惱帽筋、広背筋、肩甲挙筋を中心に照射し、エコーで検査した結果、照射による筋肉の弛緩を認め(図1)、肩凝りの原因の一つは筋肉の硬直として示唆した(1)一方、肩凝りは血流不全がその一因であるとも考えられ、今回我々はライズトロンの星状神経節近傍照射による照射側の上腕動脈と橈骨動脈の血管口径と血流量に及ぼす影響を追及した。

2、対象と方法

健康成人15名のボランティア、男13名、女2名、年齢(42±11歳)、体重(65±10kg)を被験対象とした。

解剖学的検索のもと星状神経節近傍を選定してライズトロンを10分間照射した。

出力強度は被験者の反応に従って調整し、照射前後の室温、体温、前腕皮膚温、血圧、心拍数、酸素飽和度を測定した。

上腕動脈橈骨動脈の血管口径と血流量を測定し、測定にはGE社超音波画像診断装置LOGIQ P5 を使用した。

3、結果

心拍数と酸素飽和度には有意の変化はなかった。

動脈圧は収縮期、拡張期共に下降した。

体温と前腕温度は有意の上昇を認めた(表1)。上腕動脈血管口径は照射前の0.36±0.05cm2、照射後0.38±0.07 cm2の拡張を認めた。

血流量は照射前77.94±32.8ml/min、照射後101.31±37.3ml/minの有意の増加をみた。

橈骨動脈血管口径は照射前0.29±0.04 cm2\照射後0.31±0.03cm2の拡張をみた。

血流量は照射前39.35±15.0ml/min、照射後51.81±17.0ml/minの有意な増加を認めた(表2)。

4、考察

福島一雅はすでにライズトロン照射による肩凝りの緩和を認め、その主因は照射部位の各種筋肉の弛緩によるものと報告した(呪我々の本研究の結果から筋肉自体に及ぼす効果の他に、筋肉を取り囲む血流量の増加が主に関与していると示唆されたOまた星状神経節ブロックはペインクリニック領域で神経及び、血管系疾患の治療に広く利用されているが、本研究結果からライズトロンによる星状神経節近傍照射も星状神経節ブロックに代わって上肢血管障害、頚肩腕症候群、肩手症候群らの治療に役立つものと考えられる。

今後ライズトロンによる前述した疾患に対する臨床経験を期待したい。

星状神経節カタログ中B

 

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